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クスリと笑えるブログにしたい
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私が「フルマラソンに出たい、出よう!」と思ったのは高校3年生の3月でした。中学高校と陸上部の中長距離として6年間活動をしてきたものの、高校時代の3年間は怪我続きでほとんど走ることができず、記録も伸びずの3年間でした。その中で、走ることに対して引け目、劣等感を感じるようになっていました。また、自分の中では「走る」ということを楽しめなくなっていました。そこで、大学では走ることを楽しみたいと思っていました。その中での目標として、「体のあちこちが故障している自分でも走れるのかを試してみたい」という意味で「フルマラソンの完走」を考えていました。
 
初めてフルマラソンを走ったのは昨年でした。昨年は4時間57分53秒という記録でゴールすることができました。途中で歩きながらもゴールまでたどり着くことはできました。「怪我がちな自分でも走りきることができる」ということがわかったとき、本当にうれしかったです。ただ、そんな中で後悔することがありました。
それは準備不足が目立ったということです。昨年は週1~2回の練習しかできず、20キロ以上練習で走ることもありませんでした。また、直前の11月に風邪をひいたことやテスト勉強の影響で練習を全くしませんでした。知識としても、どうやって走るべきか、アップはどうすればよいかなど、知らない状態で走りました。その結果として前半の15キロでものすごくオーバーペースをしてしまいました。「前半で貯金は作れない」というのを身にしみて痛感しました。実際、昨年は15キロからペースを落とし始めて、結果前半2時間、後半3時間かかってしまいました。この結果が、また自分の走ることに対する劣等感を増幅させることになりました。
あと、途中で撮ってもらった写真に笑顔が何一つなくって、せっかく「走ることを楽しみたい」って思っていたのに、全然楽しめてないじゃん、と思いました。もっと笑顔で楽しんで走ればよかった、と後悔しました。
 
そこで、今年も走ることを決意し、準備不足や知識不足を避けるためにつくばマラソンの授業を受講することにしました。また引退したサークルのトレーニングに参加して、確実に練習を週3以上できるようにしました。そして、「笑顔で走りきること」「3時間45分切り」という目標を立てました。
4月~6月くらいまでは走れる体づくりの期間でした。授業でもロングジョグが中心に行われ、自分自身もそれまではあまりやってこなかった10キロを超える練習を積極的に取り入れていくようにしました。7,8月は授業がなくサークルのトレーニングもなかったこと、そして私生活が非常に忙しかったことなどが重なって練習回数が減ってしまいました。週2程度の練習になってしまいました。
9月に入り2学期が始まると練習が本格的になりました。授業では講義が多くなり、ストレッチや筋トレ、怪我対策等の知識、フルマラソンを走る上での注意点やカーボローディングについて、シューズの買い替えなど様々なアドバイスをいただきました。実技では段々とロングジョグやビルドアップ走からインターバルトレーニングや変化走、ペース走など、本番でのタイムを意識するような練習をしました。自分でやっていた練習では、このころには10キロ程度は短く感じ始めていたのでさらに距離を伸ばした練習や、自分の適性ペースを試すために様々なペースでの練習を試みていました。適性ペースを探す練習は授業で言われていたことや昨年の自分の経験から「とにかく前半にペースを上げてはいけない。」「適性ペースでずっとゴールまで走りきるのが一番よい」ということを感じていたので特に力を入れて取り組みました。その練習を繰り返していく中で、自分は「キロ5分10秒」が適性ペースだと考え、目標タイムを「3時間40分」に変更しました。
 
そして迎えた本番。アドバイスされた通り、アップはストレッチ程度、靴も新しいのに変え、そして何よりも前半ペースをあげすぎないように気をつけて走りました。また、カメラがあったら近づいて全力で笑顔をむけることに気をつけました。
それで、前半の20キロは本当にペースを抑えていたんですけど(前半タイム1時間57分27秒)、20キロすぎたところで折り返したことにテンションが上がってしまって、20キロ~30キロにかけてはものすごくペースを上げてしまい(この間の10キロが43分くらい)、30キロ以降地獄を見ることになり笑顔も完全に消えてしまったのですが、結果として「3時間42分4秒」という記録を残すことができました。歩かずに完走することができました。
 
目標としていた「笑顔で走りきること」「3時間40分切り」のどちらも達成することはできませんでしたが、しかし走り終えたときの充実感は去年のそれとは全然違って、格別に気持ち良かったです。高校時代に怪我がちで、記録を中学生の時から全く伸ばすことができていなかった自分が、フルマラソンをしっかり歩かず完走して、昨年のタイムから1時間以上早くゴールすることができて、サブ4を達成できて、「元陸上部」らしい記録を残せたことは、これまで走ることに対して劣等感を感じていた自分にとって本当に大きな成果となりました。
「こんな自分でも記録を伸ばせる!」「ダメランナーだった自分でも、こんなに早く走りきれる!」「だからきっと、もっともっと記録を伸ばすことができる!」
陸上部に入る前の「おれは足が速い!」と思えていたあのころのような自信を取り戻すことができました。
 
私が好きな言葉で、高橋尚子さんがコーチに言われた言葉「なにも咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉があります。今回のフルマラソンで、私は中学の時からずっとずっと根を伸ばし、そしてようやく、大きな大きな花を咲かせることができたと思います!

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