2011年3月11日
宮城県三陸沖にて日本史上最大規模の地震が発生した。
僕はつくばに住んでいて、人生で初めて震度6強という揺れを体感した。
家にいた僕は、勉強の息抜きにDSを興じていた。
最初に揺れを感じたときは、「あーまた地震かぁ」程度の感覚だった。つくばではしょっちゅう地震の発生があったため特に慌てるようなことはなかった。
だが、少ししたら結構強い揺れであることを感じ、とりあえず不安定なテレビをベッドに移した。壊れたらもう買い替えれないって思って。
テレビを移している際、どんどんどんどん揺れが大きくなっていった。
どんどんどんどん
机からあらゆる物が落ちていった。ドサドサドサっガシャーン!
ペンも、本も、飴も、蛍光灯も、全部。
キッチンからはパリーン!
皿が割れるが聞こえ、戸棚に入っているカレーのルーだとかポタージュのもとだとか、降ってきた。
「え、おい、これちょ、まじか、えっ」
テレビを移し終え、慌てた僕は机の下に避難。ペンが落ちてくる、本が落ちてくる、飴が落ちてくる、ハサミが落ちてくる。
やばいやばいやばいやばい
心が震え上がるのを感じた。死への恐怖なのか。
情報がほしい
そう思い、ケータイからmixi、ツイッターを見た。一体どこで、どんなことがおきたのか、どのくらいのことが起きてるのか。
みんなつぶやいている。「大地震発生なう」「これほんとにやばくね」「どうしよう」
なかなか揺れがおさまらないなか、有益な情報を得た。「茨城震度6強!」
震度6強
そんなの経験したことがないし、てか震度6強て何?6強て??
隠し切れない動揺。これが、これがずっと噂されていた関東大震災か。と思った。
「震源地宮城!」
…え?宮城が震源地?
あまりにも予想外すぎて一瞬理解できなかった。茨城で、つくばで震度6強の地震の震源地が宮城。じゃあ、宮城はいったい震度なんなんだ、そして山形は?山形は大丈夫なの??
パニック状態になった。自分に「落ち着け落ち着け」と言い聞かせる。まずは自分の安全の確保。
長く続いた揺れがおさまってきた。窓をあけ、ガスの元栓をしめる。ケータイの充電をしようとしたが、電気が使えないようだ。コンセントを片っ端から引っこ抜く。割れた皿を片付ける。
作業中にすぐ余震がくる。そのたびに机の下にもぐり情報収集。このあたりから、だんだんと恐怖心が恐怖心では別のなにかにかわっていっている気がした。
「なんだか映画のなかにいるみたい」
そう思った。そして、そんな状況に、僕はワクワクしてきた。このあとどうなってしまうのだろうか、どう生きていくのだろうか。考えれば考えるほど冷めない熱。興奮。
ドキドキしていた。僕はごくふつうのなにもない刺激のない春休みを過ごす予定でいたのに、まさかこんな刺激的なことに直面できるなんて!
「避難とかしちゃうのかな?外でたら地割れとか起きちゃうのかな?建物がゆれているのを見れるのかな?」
そんなことを考えながら、片付けを行ったり親や絶対に死んでほしくない友達の安否を確認していた。「これで誰かが死んでしまったらどうしよう、おれはどういう顔をするんだろう」
まさに精神状態が異常だった。狂気だった。自分の安全がほぼわかったと感じたから、そんなことを考えることができたのかもしれない。だが、今思うと本当におかしくなっていた。
16時にバイトの面接を控えていた。そんなものやるわけないとは思いつつ、15時くらいから履歴書を書きはじめ、着替えをした。
15時半くらいに違う震源地で強い地震が発生。僕は机のなかに逃げ、履歴書を書きつづけた。震えながら。
宮城県三陸沖にて日本史上最大規模の地震が発生した。
僕はつくばに住んでいて、人生で初めて震度6強という揺れを体感した。
家にいた僕は、勉強の息抜きにDSを興じていた。
最初に揺れを感じたときは、「あーまた地震かぁ」程度の感覚だった。つくばではしょっちゅう地震の発生があったため特に慌てるようなことはなかった。
だが、少ししたら結構強い揺れであることを感じ、とりあえず不安定なテレビをベッドに移した。壊れたらもう買い替えれないって思って。
テレビを移している際、どんどんどんどん揺れが大きくなっていった。
どんどんどんどん
机からあらゆる物が落ちていった。ドサドサドサっガシャーン!
ペンも、本も、飴も、蛍光灯も、全部。
キッチンからはパリーン!
皿が割れるが聞こえ、戸棚に入っているカレーのルーだとかポタージュのもとだとか、降ってきた。
「え、おい、これちょ、まじか、えっ」
テレビを移し終え、慌てた僕は机の下に避難。ペンが落ちてくる、本が落ちてくる、飴が落ちてくる、ハサミが落ちてくる。
やばいやばいやばいやばい
心が震え上がるのを感じた。死への恐怖なのか。
情報がほしい
そう思い、ケータイからmixi、ツイッターを見た。一体どこで、どんなことがおきたのか、どのくらいのことが起きてるのか。
みんなつぶやいている。「大地震発生なう」「これほんとにやばくね」「どうしよう」
なかなか揺れがおさまらないなか、有益な情報を得た。「茨城震度6強!」
震度6強
そんなの経験したことがないし、てか震度6強て何?6強て??
隠し切れない動揺。これが、これがずっと噂されていた関東大震災か。と思った。
「震源地宮城!」
…え?宮城が震源地?
あまりにも予想外すぎて一瞬理解できなかった。茨城で、つくばで震度6強の地震の震源地が宮城。じゃあ、宮城はいったい震度なんなんだ、そして山形は?山形は大丈夫なの??
パニック状態になった。自分に「落ち着け落ち着け」と言い聞かせる。まずは自分の安全の確保。
長く続いた揺れがおさまってきた。窓をあけ、ガスの元栓をしめる。ケータイの充電をしようとしたが、電気が使えないようだ。コンセントを片っ端から引っこ抜く。割れた皿を片付ける。
作業中にすぐ余震がくる。そのたびに机の下にもぐり情報収集。このあたりから、だんだんと恐怖心が恐怖心では別のなにかにかわっていっている気がした。
「なんだか映画のなかにいるみたい」
そう思った。そして、そんな状況に、僕はワクワクしてきた。このあとどうなってしまうのだろうか、どう生きていくのだろうか。考えれば考えるほど冷めない熱。興奮。
ドキドキしていた。僕はごくふつうのなにもない刺激のない春休みを過ごす予定でいたのに、まさかこんな刺激的なことに直面できるなんて!
「避難とかしちゃうのかな?外でたら地割れとか起きちゃうのかな?建物がゆれているのを見れるのかな?」
そんなことを考えながら、片付けを行ったり親や絶対に死んでほしくない友達の安否を確認していた。「これで誰かが死んでしまったらどうしよう、おれはどういう顔をするんだろう」
まさに精神状態が異常だった。狂気だった。自分の安全がほぼわかったと感じたから、そんなことを考えることができたのかもしれない。だが、今思うと本当におかしくなっていた。
16時にバイトの面接を控えていた。そんなものやるわけないとは思いつつ、15時くらいから履歴書を書きはじめ、着替えをした。
15時半くらいに違う震源地で強い地震が発生。僕は机のなかに逃げ、履歴書を書きつづけた。震えながら。
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